1月といえば、受験シーズンです。
受験生であるお子さんは、これまで何時間も勉強に1日を費やしてきました。そして、テストを受けた子どもだけじゃなく、親もこれまで受験への何かしらサポートをしてこられましたよね。
本当にお疲れ様でした。気が気でなかったですよね。
さてさて、いざ受験が終わった娘、息子になんて声をかけましょうか。受験後の第一声で、今後の親子関係が決まってしまうほどにとても大事な場面でもあります。
今回は、日本と海外英語圏の公立小学校で教鞭を14年とった教員の私が受験後にかける言葉の種類をまとめました。我が子にぴったりの言葉をストックしておくと、いざというときに「なんて声かけたらいいんだ!・・・」と、あたふたせずにすみます。
寄り添う
まずは、お子さんの気持ちに寄り添いましょう。
言葉よりも表情や仕草も大きいです。背中をさする、ハイタッチ、頭を撫でる、頷く、微笑む・・・。お子さんは受験を終えて何を考えているのでしょうか。こればっかりは本人にしかわかりません。ですが結果に関わらず、受験を一つクリアした経験をもった事実があること、受験に挑戦しようと思わなければ体験しなかった気持ちや過程を経ていることが今後の我が子の強みになることを確信して寄り添いましょう。
「ただ寄り添っていてくれるだけで心強かった」と、子どもたちから聞いたこともあります。
気持ちに寄り添って、行動するがまず一つ目です。
共感する
絶対に何かを親から言い出さなければならないことはありません。受験後にお子さんが第一声を放つまで待つという手もあります。
その際は、ぜひお子さんの気持ちに共感をしてあげてください。その時に心がけることは、お子さんの言葉を繰り返すことです。
子「テスト難しかった・・・」
親「そう、テスト難しかったんだ。」
子「予想した問題が出て嬉しかった」
親「予想した問題が出て嬉しかったんだ」
子「テスト中にトイレ行きたくなったよ」
親「テスト中にトイレ行きたくなったんだ」
こんな感じに、子どもの声を繰り返すのです。子どもが放つ言葉に一つ一つ反応して、答えなくてもいいのです。返事をして聞いているよと応えてあげなければなりませんが、答えを出す必要はありません。
ぜひ、子どもの声に共感してあげてください。
親の気持ちを伝える
「受験終わってほっとしてる」
「毎日5時間勉強してて、すごいなと思って毎日見ていたよ」
何かを説明したり説教したりする必要はありません。親としてのあなたの気持ちを伝えてあげるといいです。その時に注意すべきことは結果を意識するのではなくプロセスを重視した声かけをしましょう。
プロセスを意識した声かけとは
「毎日3時間勉強したね!」
「朝5時に起きて勉強していたね」
と、どんなふうに過程を経ていたのかのプロセスです。
わざわざ受験後にかける言葉は何がいいのかと検索をして、この記事を読んでくださっている親御さんですから、間違っても
「受験に合格してなかったら許さん」とか
「ここに受かってなかったら、もう行くとこないんやからね」
というような声かけはなさっていないと思います。(笑)
なので、親としてのあなたの素直な気持ちをお子さんに伝えてあげてくださいね。
受験後にグッとおさえる受験生にかけないようにする言葉
受験後に親御さんが意識していると良い言葉もあれば、グッと気持ちを抑えて受験生にはかけないように意識した方が良い言葉もあります。
例えば
「どうだった?」
「予想してた問題でた?」
「全問正解できた?」
「いつも間違ってたところ、見直した?」
「問題解いた後、また初めからチェックした?」
などなど。
一緒に二人三脚で頑張ってきた親御さんほど気になってしまうので、テストのことを聞きたくなってしまいこんな声かけをしてしまいます。子どもは言いたければ自分から言うので、それまでこれらの言葉掛けはグッとおさえて我慢してみましょう。
親としての感性を信じよう
巷には、あれがいいこれがいいと、色々な良さそうなものや言葉が飛び交っています。しかし、我が子のことを1番よく知っている大人は長年側で子どもを見続けてきた親であるはず。
なので、例えば、ここに書いてあることももしかすると我が子には当てはまらないかもしれません。専門家や教員が言うもっともらしいことよりも、親としての自分の感性を信じてお子さんに受験後にかける言葉を選んであげてください。
全ての経験は我が子の力となり、人生に無駄はありません。親子で過ごされた受験への一歩一歩がお子さんの、そして親御さん自身の人生の輝きであります。
受験、本当にお疲れ様でした!
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